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先入観を持たない | 武田流心くばり介護道/介護傾聴師養成講座ブログ「心くばり介護道の真髄とは」

先入観を持たない
こんにちは!「武田流心くばり介護道®」家元の武田直美です。
Aさん、デイサービスの他にショートステイや訪問介護も利用しています。認知症があり多くのことを忘れる方ですが、性格は穏やかで口数の少ない方です。左おへその下の、人工肛門にて排泄を行っています。
ある時Aさんのご家族から「今帰ってきたら、母の下着にうんこがついていてきたんだけどどういう事ですか!施設ではうんこが下着についていても施設はそのままにして帰すんですか!」と凄い剣幕で電話がかかってきました。Aさんの下着に着いた便の状況がわからなかったので、「もしかしたら、パウチの中の便の処理を行った時かもしれません。確認不足でした。申し訳ありません。」と謝罪をしました。「次は気を付けなさいね!介護保険料払っているんだから!」とお叱りを受けました。毎週行っている会議の中でAさんの便の付着の件について報告を行い、今後の対応について検討をしました。介護職員からは、「いつもピリピリしている家族だからね」「自宅から来た時に、便が付着してることもありますよ!」「入浴は、Aさんだけじゃなく多くの人がいるから・・・」「以前ショートを利用した時も、ちょっとしたことで苦情が入ったって聞きました。」との話が返ってきました。一見、口うるさい家族のように感じますが、本当にご家族が理不尽だったのでしょうか。最初からパウチを装着している方であれば、もっと情報を職員間で徹底し共有する。下着に便の付着が無いとは限らないので、便の処理の時には大きめのタオルで腹部を覆って行う。入浴前に下着に便の付着が無いかどうか確認を行う等の工夫を行う事が必要があったのではないでしょうか。また何故家族がピリピリしていたり、口うるさいのかを考えた時に、ご家族は高齢になった親を少しでも気持ち良く過ごしてほしい思いや、自分で介護できない部分を手伝って欲しいと希望しているのではないでしょうか。だからこそ、施設を利用した時の報告をしっかりと行うことが重要になります。今日1日どのように過ごされたのか。便の状況はどうだったのか。食事量はどの位摂ったのか。朝来た時の下着の状況はどうだったのかをしっかりと報告することが、ご家族の安心感に繋がっていきます。「この家族は・・・」と言う思いの先入観を持ってしまう事で、表面だけを見てしまいます。今までの生活背景に何があり、隠れた気持ちはどのようなことなのかを見抜けなくなってしまいます。その後Aさんの対応は、朝のお迎え時、送りの時に看護師からの報告を伝達し、介護職側からの1日の生活の報告を行う事で、以前に比べて険しい緊張感がご家族からも少なくなりました。
理不尽と思う行動には、多くの家族の隠れた思いがあります。その思いを手探りでも一つ一つ理解することが、介護職としての大きな仕事になります。先入観で判断をしないで、人の内側からの思いを引き出せる職員になれるように、どんどん心を鍛えていきましょうね(^o^)
JUGEMテーマ:介護
武田 直美

武田 直美(たけだ なおみ)
武田流心くばり介護道®/介護傾聴師®養成講座
創始者・家元
NPO/特定非営利活動法人
日本エイジング・アドバイザー協会 理事
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/
エイジング・アドバイザー®
認定エグゼクティブ・コーチ
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